この日碌へのコメントはレベルが高いので驚く。ドイツ在住の人が
「おれの血は他人の血」の独訳に対する現地の評価を紹介してくれた
り、その他貴重な情報が多いのはありがたいことだ。
さて今日は、田中啓文のミステリー・ジャズ小説集「落下する緑」
(創元推理文庫)が送られてきた。著者は自身テナーサックスを吹く
ジャズマンでもあり、ジャズの好きなSF作家の堀晃の紹介で山下洋
輔が解説を書いている。さらにこの田中啓文は、SF作家で役者でも
ある北野勇作とのデュオでサックスと朗読のライヴもやっている。そ
してその北野勇作の新作「レイコちゃんと蒲鉾工場」(光文社文庫)
も送られてきた。読む楽しみができたことよりも、なんとなくわが人
脈とそのつながりに思いを馳せてしまう。山下、堀、北野三氏とも、
わがネット会議室のメンバーなのである。
さらに、さらに、今日はおれが推薦文を書いた八代嘉美の「iPS
細胞 世紀の発見が医療を変える」(平凡社新書)の見本が届いた。
この八代氏は東大大学院医学系研究科の学究であり、巽孝之のパーテ
ィで知り合って以来、わが新作ライトノベル「ビアンカ・オーバース
タディ」の監修をしてもらっている。その「ビアンカ」は講談社の雑
誌「ファウスト」の最新号に載るのだが、今日はその「ファウスト」
編集長の太田克史がやってきた。
「ファウスト」は最初発行を二月に予定していたのだが、つまり「ビ
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