二時、テレビ東京制作チームの人ふたりを伴って、わがジャーマネ
小川君が来宅。新番組「世界を変える100人の日本人! JAPA
N☆ALLSTARS」のパネラーをレギュラーでやってくれとの話
である。十月十七日スタートという急な話で、毎週金曜日八時からの
一時間番組だが、初回だけは二時間スペシャルとのこと。毎回世界に
誇れる日本人を取りあげるとのことだが、どんな番組になるやらちょ
っと予想がつかない。司会は三宅裕司その他、パネラーはおれ以外に
矢口真里とバナナマン。外国人記者クラブの連中もジャッジとしてス
タジオに来るそうだ。やれやれ。東京と大阪で毎週バラエティに出る
ことになってしまった。
次いで三時には講談社の富岡氏が来宅。いよいよ「悪魔の辞典」が
文庫になるのである。この翻訳に関するさまざまないきさつは「文藝
春秋」誌に書いたものが中央公論新社から出した「小説のゆくえ」に
収録されているが、ずいぶん紆余曲折があった。今回の文庫化に際し
ては、上下二巻本となる。そして解説は丸谷才一。
実は丸谷さんは、「わたしのグランパ」を読売文学賞に推挙してく
れた人である。だから当然「わたしのグランパ」が文庫になった時に
は、解説をお願いするのが筋だった。しかしおれはいずれこの「悪魔
の辞典」の解説を、どうしても丸谷さんにお願いしたかったので、目
先の依頼は避けたのだ。それはちょうど、宿題を先生に褒めてほしい
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