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偽文士日碌

一月三十日(金):135-136

 大腸ポリープ切除は無事終了。
 昨夜は饂飩しか食べず、今朝からは絶食。マグコロールというレモン
味のまずいまずい下剤をペットボトルに約一杯分飲む。一週間前からは
ラキソベロンという大腸を綺麗にする下剤を服んでいるので、胃腸は完
全にからっぽ。少しふらふらするものの、普段の栄養が足りているため
か空腹感はまったくない。
 一時半、光子の付添いで出発、タクシーで神戸駅前のクリニックへ行
く。早く行ったのが正解だった。時間ができたからというので、別の日
の予定だった胃の検査もしてもらうことになる。
 内視鏡を「鼻から入れますか口から入れますか」という質問には「口
から」と答える。
 胃カメラを呑むと、いつもは楽に胃まで入るのに、今日の先生はてい
ねいに診るので先端がゆっくりと咽喉を通って食道を進むものだから、
苦しくて咳が出てしまった。
 次は大腸である。「麻酔をしますか」という質問にはこれを拒否。自
分のからだの中に何かが入ってくるというのに、それを感じないでいら
れるものか。
 この大腸の方も胃と同じく、今までよりもていねいに診てもらったた
め、初めて苦痛を感じた。なんでも腸の長さが他の患者に比べて、歴代
患者の三本の指に入る長さであるという。腸が長いことは知っていたが
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