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偽文士日碌

十月三十日(金):241-242

 実質上破綻しているJALに大金を注ぎ込まねばならんとは、JA
Lをまったく利用していない人間にとってはまことに腹立たしいこと
である。その赤字を黒字にする方法がひとつだけあるぞ。なりふりか
まってはいられまい。喫煙席を作ればいいのだ。航空機を始終利用し
ているほどの者なら、たいていは喫煙する。喫煙車輌や喫煙ルームを
作っている新幹線から乗客を奪還すればいいではないか。
 山田風太郎賞というものができると、今日発表された。勧進元は角
川文化振興財団及び角川書店。選考委員は赤川次郎、京極夏彦、桐野
夏生、重松清、そして筒井康隆。選考対象はプロの作家の作品。最初
の選考は来年の十月上旬に行われ、最初の授賞式は同じく十一月末の
予定である。今日行われたホラー大賞授賞式のパーティで、角川歴彦
社長より発表された。といっても、おれは出席せず。
 朝日新聞に「漂流」の原稿、福田恆存「堅塁奪取」、ヘミングウェ
イ「日はまた昇る」、ハメット「赤い収穫」と、三百人劇場で「スタ
ア」が上演された時のカーテンコールの舞台写真と、日活ニューフェ
イスの応募写真を全部まとめてEXパックで発送。「アホの壁」の第
三章「人はなぜアホな喧嘩をするのか」の下調べ。さらに次のテレビ
東京「百人の日本人」では、大江健三郎の「同時代ゲーム」をやるこ
とになったので、読み返さねばならない。明日は神戸に帰る。まこと
にあわただしいことである。
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