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偽文士日碌

十二月十一日(金) :253-254

 いやな風邪をひいていた。最初は咽喉が痛み出して、やがて咳が出
はじめ、鼻血が出た。咳と鼻血に苦しみながら、その間東京と神戸を
二往復。さいわい「ビーバップ」も「百人の日本人」も醜態を見せず
にすんだ。「百人」の方はあれから川上弘美の「神様」をやり、江戸
川乱歩の「孤島の鬼」をやった。次回は山田風太郎「幻燈辻馬車」を
やろうと思うが、細部を忘れているので現在再読中である。
 耳鼻科へ行って鼻血の出血場所を薬で焼いてもらったのだが、その
後もまだ出るので往生した。痒みの方は、胸や首の痒みは治ったもの
の、今度はふたたび下腹部に発生。どうやら別種の痒みらしく、新し
い薬では治らない。前の薬の方がよかったのかもしれない。しかし今
は咳も出なくなり、鼻血もおさまり、腹の痒みも薄れてきた。とは言
え、油断するなよと自分に言い聞かせている。
 朝日新聞の「漂流」は「裸者と死者」を読み終え、次はディックの
「宇宙の眼」にとりかかる。やっと家族同人誌「NULL」発刊まで
漕ぎつけることになる。暮の最終日曜日と新年の最初の日曜日は連続
二回「漂流」が休みになるので、ひと息つけそうだ。
「アホの壁」は、年内の二十一日に入稿したいとのことなので、前の
方から順次メール送稿している。今日は第三章「人はなぜアホな喧嘩
をするのか」の「一、喧嘩するアホの生い立ち」を送稿。「二、アホ
な喧嘩はアホが勝つ」の手直し。
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