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偽文士日碌

十二月二十一日(月):255-256

 昨日は「百人の日本人」の収録だったが、着物を着て出ても腹部が
痒くなることもなく、鼻血も出ず、無事であった。「これを読め」の
「幻燈辻馬車」では、岡本喜八監督がついに撮れずに亡くなったこと
や、仲代達矢が主演する筈であったこと、山下洋輔がすでに音楽を作
曲していたことなどを話したが、はてカットされないですむのかな。
放送は来年一月十五日の金曜日、八時からの二時間スペシャル。
 今日は文藝春秋の丹羽健介と、その上司の大川繁樹が来宅。「現代
語裏辞典」の打合せである。来年の七月という出版予定にすることで
決定となる。最初の方の書直しを急がなければなるまい。どんな体裁
にするか、組み方をどうするか、何しろ今までの本とは違うので、い
ろいろと問題は山積していて、さまざまなアイディアが出る。勘定し
てみたら、原稿枚数は不明だが、なんと項目数は一万二千語。ちょい
とした本物の辞典なみではないか。極めて大部の本になると思うが、
なんとか三千円以内に収めてほしいものだ。
 今日は「アホの壁」の入稿日である。第五章の三「アホな戦争をな
くす方法」と、終章「アホの存在理由について」のデータを送稿。や
れやれ疲れた。
 鳩山政権の支持率が低下。ハネムーンは終ったようだ。
 欅亭へ行こうとしたのだが、電話が通じない。光子が八百屋で、ど
うやら店を仕舞ったらしいとの噂を聞込んできた。不況だなあ。
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