トップへ戻る

偽文士日碌

一月十一日(月):267-268

 一昨日、ニューイヤー・コンサートに行って、山下洋輔とブーニン
の競演を愉しんできたのだが、もう東京にほぼ一か月も滞在すること
になるので、さすがに神戸の家が気になり、昨日帰ってきた。当然の
ことだが郵便受は郵便物であふれ返り、その整理に深夜までかかって
しまった。
 ところが今日は、セコムに頼んで暮の三十日に取り込んでおいても
らった郵便物が六袋ばかりどかんと届き、またしてもその整理に一日
かかってしまう。これでは仕事にならず、本を読む時間さえない。な
んとかならぬものか。
 年賀状は東京の約半分くらいの量がまだこちらに届く。年賀状は出
さないと宣言しているにかかわらず、これだけ届くというのは、あり
がたいことではあるのだが。
 早くも「ビーバップ」の収録が近づき、それが終ればすぐ上京して
「百人の日本人」だ。「ビーバップ」用の参考資料「アメリカ人の半
分はニューヨークの場所を知らない」を読み、「百人」用の三島由紀
夫「禁色」のコピーを作る。今年は「百人」の新年宴会も欠席させて
もらうことにした。
 久しぶりでテアトロ・クチーナに行き、駆けつけ一杯でグラッパを
呷る。ほっとする。鯖の金柑和えと蝦夷鹿のローストにありつく。昨
日から全身の痒みが消えたのでやれやれだ。
ページ番号: 267 268

「次のページへ」や、「前のページへ」をクリックすると、ページがめくれます。