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偽文士日碌

二月十七日(水):275-276

 朝日の読書欄、生島治郎「黄土の奔流」の次の、リースマン「孤独
な群衆」を読む。
 朗読会の自主トレ、一昨日、昨日とやって、どうにか感覚が戻って
きた。今日は稽古日である。上山君がバンで迎えに来てくれる。小型
段ボールに納めた販売用書籍八箱を積み込み、成城ホールへ。一般道
路で向かったのだが一時間近くかかってしまった。これはいかんとい
うので帰りは高速に乗ったところ半時間で帰ってくることができた。
以後、このルートで通うこととなる。
 成城ホールは住宅街にあり、約半分が世田谷区役所の出店のように
なっていて、楽屋へ行くのもオフィスを通り抜けなければならぬ上、
区役所へ来た人がロビーを通り抜けることにもなるというが、どうす
るのだ。しかし客席はなかなか立派である。
 今夜は立川談春の落語があるというので、楽屋は半分しか使わせて
貰えなかった。まず「陰悩録」の声の出演のため、白石冬美さんと科
白を録音する。山下洋輔が到着。「昔はよかったなあ」と、「発明後
のパターン」のツー・パターンをあわせ、「関節話法」の稽古。やは
り滑舌が悪くなっているし、視力も落ちていて台本が読みにくい。
 今日発売の「アホの壁」を野際館長、山下洋輔、高平哲郎、上山克
彦に贈呈する。帰宅五時。
 夕食は京都から届いた猪鍋。古傷が痛まねばよいが。
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