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偽文士日碌

四月三日(土):297-298

 朝、またベランダの風呂に入る。小雨が顔にかかるが、これは山あ
い独特のこの辺の天気であり、津山まで行けば晴れているそうだ。
 朝食のあとロビーで珈琲を飲み、出発。姉妹はまたしても昨日の道
の駅で野菜をいっぱい買い込む。おれは黍団子を買う。昔食べて旨か
った記憶があるのだが、これは帰宅後食べたらただの甘い餅だった。
ただし食感のよさはなかなかのものである。
 国道百七十九号線を少し南下して津山へ。車を駐車場に預けて津山
城にのぼる。桜がみごとである。売店が立ち並ぶあたりは桜のトンネ
ルになっている。満開の桜の下を歩いているうちにだんだん気が変に
なってきたので、入園料を払って城内へ入ることはせず、車に戻る。
 津山から中国道に入って福崎でおり、姫路から昨日の山陽道を龍野
まで行く。龍野は素麺の揖保の糸で有名な揖保川に沿っていて、友人
堀晃の故郷でもある。小京都と言われる町並みを見て、中華料理の八
宝閣で炒麺や拉麺や焼飯や春巻などで昼食。まったくよく食うと自分
でも感心する。
 龍野ICから帰路につく。門の前まで車で入ってくれて、大騒ぎし
ながら買った野菜の区分けをする。新さん夫婦は京都へ帰る。
 夕食は買ってきた馬鈴薯、人参などをたっぷり入れたカレーを食べ
るが、これは絶品であった。こんな柔らかな人参を食べたのは初めて
だ。ビールを飲み、寝に就く。ぐっすり眠る。
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