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偽文士日碌

五月五日(水):301-302

 GW最終日、東行きは混んでいるだろうと思っていたのだが、いつ
も通りに出発して、途中故障車のための渋滞が五キロほどあっただけ
で、いつも通りの時間に楽屋入りができた。もう少し遅くなってから
混みはじめるのだろう。
 今日の「ビーバップ」は一回目が「龍馬の愛した女たち」で、二回
目が「もしドラ」である。「もしドラ」は即ち「もし高校野球の女子
マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」のこと。
龍馬の方は「天翔る龍」の著者でNHK大河ドラマ「龍馬伝」の時代
考証をしている山村竜也氏自身、「もしドラ」も作者の岩崎夏海氏自
身が来たから、どちらも小説だし、やりやすく、面白かった。
 特に「もしドラ」は、現在ベストセラー一位の五十万部突破本であ
るだけに、帰西する時の新幹線三時間半で読んでしまったほど、実に
まことに面白かった。ベストセラー本にしては珍しく文学的感動さえ
あったくらいだ。岩崎氏が楽屋へ挨拶に来たのでそのことを言い、岩
崎氏はぼくの昔からのファンだと言って、ずいぶん古い「虚航船団」
にサインを求めてきた。
 朝日新聞「漂流」の次回は山田風太郎「幻燈辻馬車」、これはテレ
ビ東京でやったばかりだから読み返す必要はなかったから、収録一回
目と二回目の間の休み時間には、その次のトゥルニエ「赤い小人」を
読み返す。「龍馬」の収録が延びたため、帰宅八時過ぎ。
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