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偽文士日碌

七月二十三日(金):337-338

「漂流」で紹介したため、丸谷才一「女ざかり」が以前の増刷では間
に合わないほど売れているらしい。丸谷さんからは一度、お礼のはが
きを頂戴したのだが、その後文藝春秋の村上和宏からメールで、さら
に増刷するので、あの「ただごとでない面白さ」というのをオビに使
わせてくれと言ってきた。丸谷さんもそれを希望しているというので
了解したところ、また丸谷さんからお礼のはがき。他にも何やかやと
申し上げるべきことがあったので、返事を書いて封書で投函。
「漂流」は最終回のハイデガー「存在と時間」を脱稿し、発送。これ
にて無事「漂着」。大上朝美からは打上げの日時などを訊ねてきた。
 暑い中、それも午後の二時に文藝春秋の丹羽君が「現代語裏辞典」
の見本刷りを持ってきてくれる。造本、装丁、共にすばらしい。彼は
おれの名前でTWITTERを開設し、毎回「裏辞典」の一項目をと
りあげてつぶやいているらしい。ツイッターが、いつの間にかツツイ
ッターと名づけられて、今や五千を越すフォローがあるという。それ
にしても本人が出てこないので、失望の声があるとやら。そこで一度
「降臨」してくれと頼まれる。
 前回の「世界を変える日本人」ではローソン「爆弾犬」をやったの
だが、次は「裏辞典」をやることにし、テレビ東京へ本を送るよう依
頼する。同様に「ビーバップ」の方へも送るように頼んでおく。 
 谷崎賞候補作をぼつぼつ読みはじめる。
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