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偽文士日碌

九月三十日(木):375-376

 珍しく「群像」から原稿依頼。寄越したのは新人の女性だが、おれ
が「群像」に小説を書こうとすると必ず呪いがあるということをまだ
知らぬらしい。だから今まで一度も小説を書いていないのであるが、
とにかく一度逢うことにする。
「裏辞典」が三版決定。高価な本なのにこの早さでこの売行き。たい
したもんだ。amazonでは文学・評論の部で十五位。
 午後二時、阿川佐和子が「週刊文春」の松本大輔、ライターの芝口
育子、カメラマンと共に来宅。弘之氏、まだお元気らしい。連載「こ
の人に会いたい」はずっと以前から登場を乞われていたもので、やっ
と今回実現した。「裏辞典」のことを手始めに、演技のこと、断筆の
こと、SFのこと、その他ありとあらゆることを訊かれる。すべてに
答えたのだが、二時間もかかってしまった。五頁で大丈夫なのかと思
うが、分載はせず、一回で収めてしまうとのこと。次は十年以上経た
ないと登場できないそうなので、惜しい部分はそれまで残しておけば
いいわけだが、その時おれは八十六歳。文学や文壇についての悪知恵
をいくつか教えたことは、佐和子さんにとって大いに役に立つ筈であ
る。最後はツーショットの写真を撮って終る。十一月四日号(十月二
十八日発売)は、あくまで予定。
 夜、中川翔子監督「七瀬ふたたび」プロローグのDVDを見る。面
白くわかりやすく音楽もいい。しょこたん自身も出演している。
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