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偽文士日碌

二月十日(木):435-436

 昨日は「ビーバップ・ハイヒール」の収録があったのだが、「イン
セプション」という映画の予告篇を見せられて驚く。「パプリカ」と
同じではないか。セラピーと企業スパイの違いだけだ。番組は七年目
突入をもうすぐ迎え、夜はタムケンの店で新年宴会、福田は膵炎、ブ
ラマヨも来られず。
 ハピネットというところからまた、印税の報告書が送られてきた。
請求書を送れと言うのだが、金額は毎回数千円、数百円の小額だ。だ
いたい作家に対して請求書を送れなどというのは失礼千万なのだが、
文壇以外の業界では通用しないらしい。「時をかける少女」のDVD
の販売をしているところだが、えらいところに販売を委託したもので
ある。一度、請求書を勘弁してくれと電話で言ったのだが、聞く耳持
たぬらしく、やはり送ってくれとのこと。面倒なのでここ三年ほどは
ほったらかしにしている。他の作家も誰かが書いていたが、ほったら
かしにしているそうだ。皆がそうしたらこの会社は丸儲けだろう。宛
名を書く手間がまた大変だ。郵便番号を書き、「東京都台東区駒形二
の四の五 駒形CAビル四F 株式会社ハピネット ピクチャーズユ
ニット 映像企画部 製作管理チーム 何の某」書いているうちにカ
ッカとしてくるのである。困ったことだ。
 NHKの新しいドラマが古語をテーマにしていて、これまた現在書
いている長篇とアイディアが重複する。腹の立つことばかりだ。
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