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偽文士日碌

五月二十七日(金):461-462

 光子とタクシーで新神戸へ。博多行きののぞみに乗って、京都から
乗ってきた新さん、喜美子さんと合流。博多で特急ゆふいんの森に乗
り換えて一路由布院へ。この列車は座席が高いハイデッカータイプで
ある。光子と喜美子さんはさっそく三号車のビュッフェに行ってコー
ヒーを飲んでくる。
 久留米からは久大本線に入る。途中の築後吉井は新さんのお父さん
の故郷だと言う。新さんも一度だけ行ったことがあるらしい。
 田主丸という駅では巨大カッパの出迎えに驚き、大分川に沿って、
やがて水田や果樹園の眺めとなり、次第に森が深くなってくる。ミニ
ナイヤガラと呼ばれる三日月の瀧や、切り株の形をした伐株山などが
見える。
 二時間半ほどで由布院に着く。まずはタクシーで亀の井別荘へ行っ
て買い物。金鱗湖へ行き、附近を散策。あいにく颱風が近づいてきて
いて、雨だ。近くの玉の湯の売店・由布院市で女たちはまたまた買い
物。竹細工の篭など。
 由布院、湯布院と表記がふたつもあってややこしい。由布院町と湯
平村が合併して湯布院町となったらしい。 町全体を言うときは湯布院
で、昔からある地名などは由布院。映画祭があるので有名だが、おれ
は何度か招待されながら、来るのはこれが初めて。
 泊るのは湯布院山荘・吾亦紅という新しい旅館。部屋が別棟になっ
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