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偽文士日碌

五月二十九日(日):469-470

 朝、光子は早いうちに朝食に行き、新さん夫婦と一緒に博多見物に
出かける。おれは疲れているので、九時ごろ朝食に行き、そのあと部
屋でうとうとする。十時半、光子が帰ってきた。櫛田神社の飾り山笠
公開を見て、東長寺の日本一でかい木彫りの大仏を見て、福岡タワー
に上ってきたと言う。
 颱風が近づいて来ているので、帰りの時間を繰りあげ、昨日のうち
に新幹線の切符を変えて貰っている。チェックアウトをし、タクシー
で博多駅へ。駅の上の新しくできた綺麗な阪急百貨店に入り、光子は
7-IDコンセプトでレースのスカートを買う。そのあとアミュプラ
ザ十階のくうてんへ行き、レストラン街をまわったが、いずれの店も
前の椅子にずらりと待つ人が並んでいる。中で比較的人数の少ない四
川飯店を予約する。椅子に掛けて待っていると、さっきの7-IDコ
ンセプトの女性が、スカートについているベティコートを渡し忘れた
とやらで、わざわざ探しまわって持ってきてくれたので、光子は大感
激。やっと店に入り、四人は有名な鉄人・陳建一の拉麺を食べて大満
足となる。
 新幹線に乗る。福岡では晴れかけていたのに颱風に追いついてしま
い、風を受ける姫路と西明石の間は徐行運転で約十分の遅れが出た。
時間を早めていなければもっと遅れたに違いない。新神戸で新さん夫
婦と別れ、タクシーで帰宅。博多駅で買った弁当で夕食。就寝十時。
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