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偽文士日碌

六月十日(金):473-474

 昨日、マックが無事に帰ってきた。ルビはなくなっていたが、保存
していた文を開いた文と突きあわせてくれて、欠落部を見つけてくれ
たのはありがたかった。ルビを復元したのち、さっそく新潮社用の短
篇を書きはじめる。タイトルは「繁栄の昭和」。
 昼過ぎ、伸輔がやってきて、光子と共に阿佐ヶ谷にある高山さんの
お宅へ出かける。高山夫人は光子の友人で、以前から一度遊びに来て
ほしいと言われていたのだが、光子は不案内のためひとりで行けず、
伸輔を呼んだのだ。高山さんのご子息は伸輔と幼稚園時代の友人であ
り、最近では伸輔の絵も購入していただいている。ふたりは五時半に
帰宅し、素敵なご自宅であり、伸輔の絵も最高の場所に飾られていた
などと報告する。
 六時半、親子三人で「重よし」へ出かける。おれは焼酎、光子は冷
酒、伸輔はビール。旨いものが次つぎに出てきてここには書き切れな
い。ご主人の佐藤さんが「美味しんぼ」に登場したとやらで、佐藤さ
んは黙っていたのだが、お店の人が見せてくれたので、さっそく「ビ
ッグコミック・スピリッツ」の最新号とその前号二册を拝読する。前
号の表紙には佐藤さんが大きく描かれていて、当然のことながらご本
人にそっくりだ。食事しながら三人でまわし読みをする。面白い。佐
藤さんはなんだか照れていた。
 帰宅後、何やかやと話し、就寝十二時半。
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