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偽文士日碌

十一月二十二日(火):519-52

「不在」は第三話と第四話を書きあげ、現在は最終の第五話を書いて
いる。六十枚ほどになる予定だ。書きあげたらまたしばらく放置して
おいて、読み返し、手を入れる。
「家族八景」は毎火曜日、二十四時五十五分から二十五時二十五分ま
での三十分間、TBS、MBS系の放映となる。第一回目は一月二十
四日と決定。
 午後五時、文藝春秋出版部・吉安部長と丹羽君が来宅。四時から来
て待っていた伸輔を加えて「壊れかた指南」文庫化の打合せをする。
単行本の表紙は横尾忠則だったのだが、短篇のテーマそれぞれを絵に
した豪華さが文庫本の表紙には不向きであるため、伸輔に描かせるこ
とになったのである。なんと息子とのコラボはこれが初めて。あと、
解説者を誰にするかも相談する。刊行は来年三月の予定。
 六時、光子を加え五人で「フィオーレ」へ行く。吉安、丹羽両君を
この店に案内するのは初めて。いつもとは少し毛色の違う料理が次つ
ぎと出て、両君は大満足のていであった。三種の肉が入ったパテは実
に旨かった。茨城県潮来出身のオーナー・シェフの身内の人たちに紹
介され、握手。そのあとまたわが家に戻り、先日の赤穂みやげの鹿肉
の燻製を肴に、ビール、ワインなどを飲み、談笑。気がつけば十一時
半になっていて、文春の両君が帰ったあと、さらに家族三人で話す。
就寝一時半。
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