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偽文士日碌

一月十八日(水):535-536

 矢野優よりメール。「不在」を大いに評価してくれて、すぐに入稿
し三月号(二月七日発売号)に載せるという急な話である。ただちに
データを送稿。 
「メタノワール」を少し書く。滅茶苦茶な話だと書きながら思う。
 六時半、「文學界」大嶋由美子が迎えにきてくれて、夫婦を沖縄懐
石の赤坂潭亭へ案内してくれる。六人用の個室に落ちつく。他の人が
来るのを待つ間、彼女に「三字熟語の奇」を渡す。ほどなく田中光子
編集長、吉安章、丹羽健介の各氏が到着。オリオン生で乾杯。そのあ
と泡盛。料理はカニゴーヤ飯蒸し、ドゥルワカシ、ミミガー寄せ、ミ
ーバイなどの刺身、ラフテー白味噌あん、グルクン南蛮彩おろし和え
など。そのあと鮑、石垣牛が出て、飯は丸十紅芋とアダンの炊込み。
まさに珍味、美味で、話も大いに弾む。
 大嶋さんのみ体調が悪く、帰宅するがあとの三人はわが家へやって
くる。ドンぺリでまた乾杯、そのあとワイン、ビールなどを飲む。重
よしのカラスミや梅、鮑などでもてなす。またしても盛りあがり、十
二時半まで飲み続けてしまった。田中光子さんには文藝春秋の臨時増
刊号編集長から頼まれていた「震災と日本人の精神」特集用の原稿を
託ける。吉安君には「オール讀物」用の「横領」という短篇の原稿を
渡す。一風変ったハードボイルドである。山田君、喜ぶかな。
 一時半就寝。
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