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偽文士日碌

二月十七日(金):543-544

 正午、ホリプロ宮本君が衣装を取りにくる。CM出演が決定したの
で、衣装さんにデータを渡さなければならないのだが、ホリプロにあ
ったデータは昔のもので、しかも間違いだらけ。現在来ている洋服か
ら採寸してもらうのがベストであろうということで、チョッキを含め
スーツ一式とワイシャツを渡す。
 午後一時半、星海社の太田克史がいとうのいぢを伴って来宅。「ビ
アンカ・オーバースタディ」の打合せである。のいぢさんには新たに
表紙と挿絵二枚か三枚を描いてもらうことになるが、なにしろ彼女は
極めて多忙のため時間がかかるので、どうやら本が出るのは七月にな

りそうだ。光子が今さらのように「のいぢさんって美しい人なのね」
と言う。
 お二人辞去ののち、出発。最近は国際タクシーを呼ぶと家の前まで
来てくれるので、ずいぶん楽になった。雪で新幹線が遅れるかと思っ
たが時間どおりに発車。七時に新神戸着。例によってANAクラウン
プラザへ行き、「たん熊」で夕食。例によっておれは森伊蔵、光子は
赤ワイン。飯蛸の酢の物、フグの薄作り、スッポンの丸鍋、山菜の天
麩羅など。「たん熊」は禁煙なので、あとロビー階のバーへ行って喫
煙。ここには極上のウイスキーのボトルを置いているのだが、名前を
忘れてしまった。そのハイボールを二杯飲む。
 タクシーで帰宅十時半。郵便物の整理をし、就寝一時半。
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