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偽文士日碌

五月二日(水):559-560

「創作の極意と掟」はその後「濫觴」「表題」「迫力」「展開」「会
話」と書き継いでいるが、またしても短篇を書きたくなり、「役割演
技」というものを書きはじめている。二十枚を越えそうだ。
 ビーバップ・ハイヒールも八年目に突入している。よく続くものだ
が、未だに高視聴率を維持。たいしたもんだ。ハイヤー運転手の川中
さんがおれのドアップのCMを見たと言う。VILLAのママに次い
で二人目の目撃者だ。このナンバーズのCMを、おれはまだ見ていな
い。なんという番組でやるのか、何時ごろやるのか、教えてもらえな
いのである。

 一本目の収録は「道に歴史あり! 関西ミステリーロードランキン
グ」で、カシコブレーンは本渡章氏。パスカル短篇文学新人賞を受賞
した人で、選考委員はおれだった。大阪育ちの本渡氏、関西の古地図
に凝っているらしい。二本目の収録は「辞書ほど面白い本はない!」
で、カシコブレーンは漫才の芸人で一橋大学の講師もしているサンキ
ュータツオ氏。挨拶に楽屋へ来室、いろいろ話す。早稲田の文芸学科
出身、平岡篤頼先生の教え子、中島梓の後輩だと言う。先日本屋大賞
を受賞した「舟を編む」の三浦しをんは後輩だと言う。平岡氏が「文
学部唯野教授」に登場する教授を自分のことであろうとご満悦であっ
たらしい。もうずいぶん前のことになるなあ。
 帰途は深江・摩耶間で事故のため渋滞。帰宅七時。
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