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偽文士日碌

九月二十六日(水):583-584

 以前「ミシュラン」をテーマにしたビーバップにゲスト出演してく
れた朝日新聞の「GLOBE」副編集長・国末憲人氏が新たな著書を
送ってきてくれたので、そろそろ貴夫がパリへ行くというのに、まだ
彼に監修を頼んでいなかったことに気づき、あわてて大上朝美に彼へ
の挨拶と打合せを頼み、ゲラを見てもらったところ、なんと七十六回
で大きな間違いがあることを指摘されたのである。ぎゃっ。明日の朝
刊ではないか。大慌てで訂正し、メールで送稿したのが午後六時。国
末さんからOKが出たのでほっとしたのも束の間、そのあと午後九時
半になって今度は七十八回でも間違いが見つかったとの電話。これも
あわてて訂正する。
「お陰さまで大恥をかかずにすみました」というメールを国末氏に送
ると、「何より、新聞読者よりも先に読ませていただく役得をいただ
き、感謝しております」という返事をもらった。そもそも彼の「ミシ
ュラン 三ツ星と世界戦略」からは多くの情報を得ている。今後も世
話になるだろう。それにしても訂正の前日に彼と連絡を取ることがで
きたというのも、彼が新著を送ってくれたからで、ああ、これこそが
セレンディピティなんだなあと思う。現在の仕事に打ち込んでいたか
らこそのセレンディピティであろう。でなければこんなことはあり得
ない。光子が笑いながら言う。「最近のあなたはなんだか戦争してる
みたいね」
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