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偽文士日碌

四月二十五日(木):651-652

 朝日カルチャーセンターで講演しなければならなくなった。朝日の
大上朝美を通しての依頼なので断りにくい。六月十五日土曜日の午後
三時から四時までで、場所は南御堂にある御堂会館である。参加者か
らはがきで質問を募り、それに答えるという形になる。それだけでは
芸がないので、たった五分だが、コントをふたつばかり朗読しよう。
「聖痕」出版記念だから、もちろん新刊本も署名落款入りで販売する
わけだが、その署名落款が大変だ。他にも手持ちの翻訳本や何やかや
も売る。今日はそれらに署名落款をした。まだ先なのだが、今から少
しずつやっておかないと間にあわないのだ。
 今日は新潮社の楠瀬啓之と装幀部長の黒田貴がやってきて「聖痕」
の打合せをした。伸輔の描いたタイトルや絵をどう入れるか相談し、
再校ゲラを渡される。再校ゲラは来月初めに渡さなければならない。
「波」や「野性時代」のインタヴューや「中央公論」の対談もあり、
その準備がえらいことだ。対談相手である綿矢りさの本も読まなけ
ればならぬ。阿部和重「ピストルズ」の文庫解説は今日送稿。
 ゴールデンウィークがあり、もはや明日から混雑するというので、
明日は早いめに神戸へ帰らねばならん。GW中は上京できないし、そ
のあともしばらく家にいたり、旅行の予定もあり、当分東京の家に来
ることはない。しかるに神戸の家のマックが壊れていて仕事ができな
いから、こっちでやってしまわなきゃならん。厄介なことだ。
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