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偽文士日碌

六月八日(土):667-668

「偽文士日碌」の贈呈先名簿を郡司珠子がメールしてきた。これは日
碌の中に一度でも登場する人すべてに贈呈するためだったのだが、な
んとその人数が三百八十六人にも及ぶ。刊行部数が少ないからこれで
は破産するので少しでも減らそうとしたが、結局三百五人となった。
削った人というのは故人となった人、悪く書いている人、いつも贈呈
しているのと重複する人、いくら何でもこの人はいいだろうと思える
例えば庭師さんや大丸の外商部員などである。
 朝カルの森脇友理子からは参加者からの質問状を送ってきた。あっ
ちで選んだものを送ってきたらしいが、それでもずいぶん変な質問が
いっぱいある。三十近くある質問にどれだけ答えられるか。いくつか
に絞らなければ四、五時間かかってしまい、演壇でぶっ倒れることに
なるのだ。
 今日は二時に「週刊現代」の伊藤達也がライターの瀧井朝世とカメ
ラマンを伴って取材に来宅。見開き二ページなのでいつもより長いめ
のインタヴューとなった。新聞各社の時と同じような質問が多かった
が、今までの答えと同じにならぬよう、なんとか切り抜けた。最後に
「私のいちばん」という十の質問がある。面倒なのでいい加減に答え
たが、京極夏彦などはすべて「そんなものはない」で済ませている。
なるほどその手もあるかと思ったのだが、今ごろになって気になって
きた。おれはいったい何て答えたのだろう。
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