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偽文士日碌

十一月十九日(火):709-710

 午前三時にゴミ出しをする。遊歩道の地下の暗渠の工事をもう長い
間やっているのだが、すっかり顔馴染みになった警備員と深夜の路上
で立ち話。工事は今月中に終るらしい。今日からは遊歩道の改装工事
が始まる。隣の一階は飴屋の工事が続いている。この周辺、工事がず
っと続く。この調子ではオリンピックまで続くに違いない。
 午後二時、「中央公論」の木佐貫治彦編集長と吉田大作、さらに並
木光晴とカメラマンもやってきてインタヴュー。食べ物や嗜好品がテ
ーマなのだが、やはり煙草の話になってしまう。最後は近隣諸国に聞
こえたら戦争になりそうなとんでもなく差別的な話になってしまい大
笑いするが、以前なら平気で書けたようなことも次第に書けなくなっ
てしまった。後半は文章にしませんと吉田大作に確約させる。これは
「中央公論」本誌、十二月十日発売の一月号に掲載される。
 最近いつも光子は客に隣の店で買ったみやげの日本手拭いを渡して
いる。竹の絵に犬の顔が描かれていて、「笑」という字になるのだ。
 軽減税率が書籍にも及ぶように検討すると政府が発表した。消費税
が今以上に増えればただでさえ売れない書籍がますます売れなくなる
というので、抗議文に名を列ねておいてよかった。まだどうなるかは
わからないが。
 キャロライン・ケネディ就任。そう言えば昔、キャロラインちゃん
というキャラクターがいたなあ。
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