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偽文士日碌

二月四日(火):733-734

 講談社の雑誌「本」のために「『創作の極意と掟』について」とい
う紹介文を書く。たいていは本篇の中で言及したことしか書けないの
で困り、先日宣伝の動画用に話した内容を須田美音に頼んで文章に起
してもらい、それを参考にして書く。メールで送ったところ、「これ
を読むと誰でもこの本を買いたくなります」というお褒めの言葉をい
ただいたのでひと安心。掲載誌は二十五日に発売。
 午後三時、北海道新聞の中村公美が札幌から飛行機で到着。「雪の
積った北海道から来たら、東京もまた雪」と言って驚いていた。すぐ
に「群像」から文芸ピース出版部に移った須田美音が大口製本印刷の
草ノ瀬俊一をつれてやってくる。「創作の極意と掟」は発売が二十五
日でイベントが二十七日だから、本ができてから署名落款していたら
間に合わないので、表紙裏の紙を持ってきてくれたのである。これが
三百五十枚。草ノ瀬氏より、署名落款の場所を丁寧に教わる。他に、
書店配布用の色紙が三十枚。草ノ瀬氏が帰った後、中村さんからイン
タヴューを受ける。これとてたいていのことは本篇で書いていて、あ
の動画のインタヴューもしてくれた須田美音が横で聞いているので、
どうも同じことは喋りにくく、困り果てる。女性二人が「気にしない
で」と言ってくれるが、そうもいかん。なんとか他の話題でたくさん
喋り、乗り切る。中村さん自身がおれを写真撮影。道新はカメラマン
が払底しているのだそうである。お二人は四時半にお帰り。
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