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偽文士日碌

二月二十五日(火):743-744

 中条省平と行った対談のゲラを直す。明後日のトークイベントに備
えて質問状を整理し、回答を考える。朗読に備え、声を出して「鬼仏
交替」を読んでみる。郵便物多し。しょこたんこと中川翔子が猫のア
ンソロジイを出すとかで、「『聖ジェームス病院』を歌う猫」の収録
を求めてきた。新潮社から五月下旬に出るらしい。「文學界」からは
五月号のための東浩紀との対談を求めてきていて、彼の最新刊「セカ
イからもっと近くに 現実から切り離された文学の諸問題」が送られ
てくる。面白そうであるが、対談の日までに読まねばならない。その
他何やかやで多忙が極まり、これが八十歳の人間のすることかなどと
思ったりもする。
 午後三時、朝日ネットの副社長・滝口彰、森田真基、梅村守が挨拶
に来宅。朝日ネットからはなんと「かめ壷貯蔵の森伊蔵」を、副社長
個人からは一九七二年のビンテージもの「プレストンフィールド・ア
イラ」という凄いスコッチを戴く。いやはや怪しからぬ美酒どもであ
る。有難し忝なし。
 夜は東京創元社からのFAXで、大森望と日下三蔵が編集する「年
刊日本SF傑作選」に「科学探偵帆村」を収録させてほしいと言って
きた。これはまだ短篇集にも入っていないうちから講談社の探偵アン
ソロジイに入り、今度はSFアンソロジイに入るわけだ。これは六月
に創元SF文庫から刊行される。
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