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偽文士日碌

四月六日(日):755-756

 えらいことに気がついた。「聖痕」と「壊れかた指南」の原画をす
べて出展する伸輔の個展の初日、パーティのある三十日の水曜日はビ
ーバップの収録日ではないか。行きたかったのだが、収録はずっと前
から決まっていることなので休むわけにはいかない。次の日は移動日
だから、これまた駆けつけるには無理がある。結局ゴールデンウイー
クを過ぎた八日あたりに顔を出すこととなろう。ミズマからは期間中
伸輔が表紙を描いた「聖痕」の単行本と「壊れかた指南」の文庫本を
即売すると言ってくれている。現場で書名落款するわけにもいかない
から、前もって書いておく必要があるだろう。
「新潮」に送った「奔馬菌」三十五枚は矢野編集長のお気に召したら
しく、「凄い」というお褒めをいただいた。送られてきたゲラに少し
手を加えて返送する。
「中央公論」の吉田大作から頼まれていた「孫とわたし」又は「孫と
生きる」をテーマにした特集のトップで書いてほしいという原稿を、
あけすけに「孫自慢」というタイトルで書き、発送。五月十日発売号
に掲載される。どうせ皆、孫自慢に決っているのだから、はっきりそ
う書いた方がよかろう。
「産經新聞」に「創作の極意と掟」の書評が掲載されて、落ちかけて
いた順位がまた跳ねあがった。やはり新聞の威力はすごい。
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