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偽文士日碌

五月三十一日(土):769-770

 筒井伸輔展の最終日なのでミズマアートギャラリーに行く。シンガ
ポールやアメリカを回って帰ってきた三瀦末雄と話し、やってきた人
たちと次つぎに話す。この会期中に来てくれて絵や親子での署名本を
お買い上げいただいたり、お土産をいただいたりした人たちには大感
謝である。親戚、友人、出版関係、ネットの人たちを除き、お名前を
列挙しておこう。山下洋輔・稲葉隆一・マリア・レイア・中村貞夫・
内田春菊・内藤誠・川上弘美・山口晃・相倉久人・山田詠美・川和孝
・中村満・巽孝之・小谷真理・会田誠・大岡玲・上山克彦。この他に
も署名しないで帰られた人や、二度も三度も足を運んでくださった人
がいて、その中にはついにお目にかかれなかった方もいる。前もって
連絡があれば必ず行ったものを、まことに申し訳ない次第である。
 終了後、スタッフ全員で近くの中華料理店へ移動。ついてくる人が
いると困るからか、反省会と称してはいたものの実は打上げ。三瀦氏
の奢りである。おれもスタッフの一員として認められたようで、前か
らご指名があったのだ。スタッフはほとんどが女性で、中にはフラン
ス美人、イギリス美人がいたりする。おれはロンドン生れというこの
イギリス美人と並んで掛け、バービカン劇場やボンドストリートやハ
ロッズのことなど話す。つい飲み過ぎてしまい、店を出てタクシーに
乗ったという記憶がなく、家に戻って以後の記憶もない。伸輔と光子
にはだいぶ面倒をかけたようだ。就寝は十二時頃だったそうである。
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