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偽文士日碌

八月十七日(日):783-784

のだそうだ。
 十時にはマッサージが来てくれた。パワーのある女性を、と頼んで
おいたらその通りの女性が来てくれて九十分間、徹底的に指圧してく
れて、くたくたになる。その女性によると、昔よく見かけた国会議員
は最近とんと姿を見せなくなったとか。近くに議員会館ができたこと
もあろうが、なんだか今の議員連中はお金がないようだとも言う。昔
「星ヶ岡」の前の階段であのハマコーとぶつかりそうになったことを
思い出した。
 一時に就寝。十時に起床。ロビー階の、ここもずいぶん様子の変っ
た「ORIGAMI」へ行き、懐かしや排骨拉麺を三十年ぶりに食べ
る。光子はサンドイッチとコーヒー。帰宅後、まだ疲れが取れないの
で恒至のはしゃぐ声を夢うつつに聞きながら昼寝をする。眼醒めると
伸輔たちは帰っていた。
 このところ谷崎賞の侯補作を読む日日が続いている。大作ばかりで
あり、上下巻本もあり、読むのに時間がかかり、大量の登場人物だか
ら途中で読むのをやめて少し投げ出しておくともう誰が誰やらわから
ない。輻輳した筋立てにも混乱する。休みなしでぶっ続けに読まねば
ならない。他の仕事との兼ねあいで、按配よく時間をとり、ある種の
覚悟で読まねばならないから苦労する。
 夜はスターチャンネルで「ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命
の砲火」という無気味なロシア映画を見ながら夕食。明日は正午過ぎ
にホリプロ柳井が迎えに来て四谷のスタジオで収録がある。
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