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偽文士日碌

九月二十六日(金):801-802

 昨夜はいつものように午前三時ごろ目醒め、この日録を書き、高平
哲郎のゲラを読みながら焼酎を二杯飲み、朝がたゴミ出しをする。安
倍総理と同じで、東京でのゴミ出しはおれの役目なのである。   
 三時、出版芸術社の日下三蔵、池田真依子が来宅。高野のフルーツ
を戴く。原田裕も来る筈だったのだが、池袋駅ではぐれてしまったと
いう。何しろ九十歳だから心配しながらも打合せをする。筒井康隆コ
レクション第一巻のゲラをどかっと預る。これにも早く眼を通さなけ
ればならない。さらには新宿文化センターで出版記念イベントをやり
たいというので、これも原則OKしなければしかたがない。日下君と
のトークだから、まあ気楽にやれるだろう。また、東京と神戸の図書
館でもやってほしいと言う。この場合はトークと軽い朗読になるが、
やらざるを得んだろうね。原田さんから電話があり、わが家へ来る途
中でめまいがしたとやらで、自宅へお帰りになったらしい。なんとか
ご無事だったようで皆ほっとする。お土産のチョコレートを渡し、日
下君と池田さんが帰ったあと、五時過ぎに慶応義塾大学出版会の村上
文と中井一貴が署名落款した本を取りにくる。タクシーを待たせてい
るので慌ただしくお帰り。戴いたお土産はアッシュの野菜最中。こち
らからは例の飴を渡す。なんだかばたばたして疲れてしまい、もはや
何も手につかず。明日は佐々木敦の「あなたは今、この文章を読んで
いる。パラフィクションの誕生」をもう一度読み返さねばならない。
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