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偽文士日碌

九月二十八日(日):803-804

 近くだから歩いて行こうと思っていたのだが、昼過ぎから暑くなっ
てきたのでこれはいかんと国際タクシーを呼ぶ。一時半、青山ブック
センターに到着。田中光子が待ち構えていてくれたお蔭で、間違えた
ところへ入って行きそうになっていたところを助けられた。書店前の
カフェテラスで村上文、佐々木敦たちと合流、打合せをする。ここで
しか煙草が喫えないとあってアイスコーヒーを飲みながら二本喫う。
丹羽君や須田さんたちも来る。
 二時になり、舞台裏に移動。トークイベント開始。村上さんの紹介
でステージに上がる。会議室の面面その他いろんな人の顔。そして一
時間半の長い対談となる。白板を用意しておいてもらってよかった。
さもなくば何が何だかわからなかったところだろう。「朝のガスパー
ル」について論じたところでは客席の大上朝美を紹介。佐々木君が実
にうまく進行させてくれたので、文学史に残るかもしれない会心の対
談となる。終了後は佐々木君がサイン会をするとかでこちらはお先に
失礼し、慶應義塾大学出版会株式会社取締役の依田俊之に見送られ、
裏通りを歩いて帰る。ふらふらだ。今日の対談はいずれ活字になり、
いずれかに掲載される予定である。
 四時前に帰宅。イベントの帰途だという平石滋が立寄り、夫人の郷
里の名産いぶりがっことあきた銘菓さなづらを届けてくれる。
 明日は帰神。やれやれ慌ただしいことである。
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