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偽文士日碌

十二月五日(金):833-834

 cakesのゲラを校正する。意味不明の部分が多くて難渋。眉村
卓が死んだことになっているのにも吃驚。
 一時、ホリプロ柳井が来て明後日の「久米書店」出演の打合せ。出
版の未来について話せということだが、おれの話すことではない。
 四時二十分、国際タクシーでホテルオークラへ。知っている人がた
くさん菊池寛賞を貰ったので、行かねばならない。受付で田中光子に
cakesのゲラを渡し、白石加代子の控室へ行き、お祝を言う。ご
主人やメジャーリーグの笹部博司も来ていた。彼女は七時から世田谷
パブリックシアターでの舞台があると言う。タクシーと電車を乗り継
いで行くらしいが、挨拶を終えてからでは大変じゃないか。メイクを
している時間もあるまいに。
 授賞式場へ行く途中、久しぶりでタモリに逢う。ヨルタモリを見て
いること、ブラタモリではせっかくわが家の前まで何度も来ていたの
に、なんで一度くらい立寄らなかったのだなどと話す。
 授賞式では選考委員代表の平岩弓枝がなんとタモリに触れなかった
のでおやおやと思っていると挨拶ではタモリがそのことを言い、平岩
さんがあわてて謝りに登壇するというハプニングがあった。満場大笑
い。タモリは「口きかん賞」などというギャグを飛ばして大受け。白
石さんは予想していた通り、挨拶の原稿を朗読する。タモリと白石さ
んは仕事があるので退席。そのあと阿川佐和子が挨拶に立つ。若田光
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