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偽文士日碌

十二月七日(日):837-838

「メタパラの七・五人」を書く。難しい。やっと三十枚を越すが、最
後が難儀。
 五時、久しぶりに前ジャーマネ宮本がハイヤーで迎え。先方の要望
により和服である。神楽坂にある「読書人」編集部へ。すぐロケバス
に連れ込まれてメイク。小生の出演は他のゲストに知らされていない
らしく、サプライズの登場である。エレベーターをあがった所でしば
らく待たされ、スタッフの合図で出て行くと、出演者たちが吃驚して
いる。久米宏の誘導で編集長席へ。彼が誰も紹介してくれないものだ
からピース又吉と出版ブロデューサーの吉田浩を間違えてしまうが、
又吉君にはいつもおれの本を宣伝してもらっている礼を言う。久保田
磨希はホリプロの女優で、読書家のようだ。吉田さんは「タイムトラ
ベラー」をリアルタイムで見て以来おれの本すべてを読んでいるらし
い。著書を戴く。久米君とは以前浅草で逢った時のことなどいろいろ
話す。肝心の「出版の未来」についてはあまり話せず、「私にとって
未来はもう過去のものだ」などという冗談で誤魔化す。「傘寿」のこ
とを「還暦」と言ってしまったり、どうも歳のせいかトチリが多くて
いけない。最後には「繁栄の昭和」を宣伝させてもらう。これは今月
二十八日の日曜日、BS日テレで二十一時から二十三時まで放送の予
定。正式には「久米宏・未来への伝言 第一章 ベストセラー」とか
言うらしい。帰途はひとりハイヤーで。帰着七時。明日は帰神。
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