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偽文士日碌

一月三十一日(土):849-850

 昨日は僅かに降雪。
 河野多恵子死去。八十八歳だった。谷崎賞の選考でずっと一緒だっ
た。「美少女」「みいら採り猟奇譚」は傑作。彼女が選考を退いたあ
とも逢うたびに「大活躍ねえ」などと言ってくれた。いい人だったな
あ。知っている作家がどんどん減っていく。歳をとるとこんな寂しさ
があるなんて、知らなかった。
 午後二時、朝日ネットの滝口彰、森田真基、梅村守が来宅。滝口氏
はクロアチアへ行ってきたとかで、土産の赤ワインをくれるが、あま
りに色が濃いので黒ワインとも言われているそうだ。光子が大喜び。
今日は全員わが仕事場に移動し、メール機能の不具合を見てくれる。
朝日ネットのBBB経由で送信、受信をしていたところ、世間ではこ
のBBBに適合しない機種が次第に多くなり、貰うメールで文字化け
しているものがだんだん増えてきたので、読めないメールはグーグル
のサービスで読めるよう設定してもらったのである。ただし読めるの
はここ、東京のマックでのみ。したがって神戸にいる時に貰ったメー
ルで文字化けしているものはしばらく後に上京してから読むことにな
る。というわけで今後はメールを戴いても最長で一週間くらいはご返
事できない場合があります。
 夜は昼間梅村さんに貰った獺祭という濁り酒のスプマンテを光子と
ひと瓶空ける。明日は神戸に移動。
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