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偽文士日碌

十一月二十九日(日):917-918

 五時半、新潮社の石戸谷渉と岑裕貴とゲンロンの徳久倫康がサイン
した「聖痕」百冊を取りに来て、一緒にタクシーで五反田へ。まず東
浩紀の事務所へ行き、軽く打合せなど。できたばかりの「ゲンロン」
創刊号が積み上げてあった。ゲンロンカフェはそこから歩いてすぐの
ビルの中。すでに満杯である。開会早早「本日はこのゲンゴロウカフ
ェにお招きいただき」などとギャグを飛ばす。
 東君との対談は面白かった。客はよく笑い、喜んでくれた。話題は
多岐に及び、時には際どくもなった。「聖痕」のこと、戦後史への評
価、「虚人たち」から「モナドの領域」までのメタフィクション、パ
ラフィクションへの系譜、「老い」と文学的実験の関係、文学の未来
と批評の未来など。途中、ニコニコ動画が停止してしまい、回線が落
ちたというので、「では廻船問屋に頼んで」とおれが言い、「その廻
船ではない」と東君が言う。受けた。
 会場には佐々木敦や新潮社の矢野優などさまざまな人が来てくれて
いた。終演後は東君の強い誘いで近くの小洒落た居酒屋へ行き、ゲン
ロンで制作をしている上田洋子その他の人たちと飲み食いしながら楽
しく話す。おれは山崎のハイボールや焼き鳥などを頂戴する。帰途は
徳久君に送られて十二時前に帰宅。軽い夜食で焼酎を飲みながらBS
の、なでしこジャパンのオランダとの強化試合を見ていたら就寝が三
時になってしまった。
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