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偽文士日碌

六月二十四日(金):959-960

 二十日にイマジカBSでスウェーデン映画「100歳の華麗なる冒
険」というのをやっているので、見たらやっぱり「窓から逃げた10
0歳老人」の映画化だった。ほぼ原作通りで面白かったが、もう少し
原作に忠実に、長くやってほしかった。
 二十二日、「ビーバップ」は声の話と毒の話。おれの声をやたらに
褒められた。毒の話では、珈琲を一日四杯以上飲んではならない、及
び焼酎に梅干しを入れてもよい。
 昨日上京。久しぶりに「ほり川」で夕食。高畑淳子そっくりの仲居
さんと「時をかける少女」の話をし、帰宅したら「時かけ」の台本が
届いていて、キャストを見ると高畑淳子が特別出演なので驚く。
 今日、英EU離脱決定。経済に興味はないがイギリスの日本企業千
社、さあどうするどうする。
 夕刻五時前、ホテルオークラ着。地下二階の三島賞授賞式会場へ。
楠瀬啓之に控室へ案内され、佐藤社長と挨拶。蓮實重彦と初対面の挨
拶。「結構な書評を」「あんなものでよかったでしょうか」など。矢
野優を交えてナカムラ漫画の話題。蓮實さんも大の愛煙家なのでこち
らも気兼ねなしに喫煙。
 授賞式場へ行くとマスコミのカメラがいつもよりだいぶ多い。前の
方の席に掛けると朝日新聞・大上朝美の隣だった。川上弘美が「伯爵
夫人」の選評。めずらしく原稿を読み上げる。その間、蓮實さんがず
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