にならぬよう」というアナウンスがあり、笑ってしまう。いよいよ開
演。最初の「ノッキン・キャッツ」で演奏しながらのメンバー紹介は
新趣向。次が「ラプソディ・イン・ブルー」で、ビッグバンドでのこ
の曲はやはりすばらしく、セカンドテーマに入ったところで泣いてし
まう。
休憩のあと、山下洋輔がスピーチでおれの名前を出し、恐縮する。
次いでドヴォルザークの「新世界」。エリック宮城のコントが相変わ
らずの面白さ。「チュニジアの夜」だの「熊ん蜂の飛行」だの、トロ
ンボーンの「僕はセンチになった」だの、何やら時事的なテーマがあ
ったようだが不明。山下君に説明を求めなければな。
アンコールは「グルーヴィン・パレード」で、この曲が終るなり玉
木氏、すっ飛んで帰って行った。
皆にも言ったことだが、山下洋輔のコンサートに来る人の年齢層が
次第に高くなり、白髪やスキンヘッドが目立つ。若い人もいるにはい
るが本当に若いのかどうか最近では見分けがつかない。だが、わがイ
ベントではさすがに白髪、スキンヘッドは見かけない。この山下洋輔
の魅力をもっと若い人たちに知ってほしいものだと思い、一旦はお断
りした来年のコレクション完結イベントを再考し、山下洋輔との共演
を夢見はじめている。新宿文化ホールからの打診だったのであり、も
う来年は無理だろうなどと言ってしまっている。頑張ってトーク&ピ
アノという、おそらくは最後になる筈のジョイントを、はて、やれる
かどうか。問題は体力だ。
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