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偽文士日碌

二月十五日(水):1019-1020

 一昨日帰神。昨日一日かかってやっと「坑夫」と「三四郎」の月報
を書き終え、岩波書店に発送。松浦寿輝の最新短篇集「BB/PP」
を読み、続けて初期作品集の「幽・花腐し」を読む。いずれもおれに
は書けない、発想外のものばかりである。確定申告のための書類の整
理もする。ややこしい。
 今日はビーバップの収録。たむけんがインフルエンザとやらで「ち
ちんぷいぷい」に出ていなかったので心配したのだが、元気でやって
きた。今日の一回目は日本人の体質について、美人の奥田昌子医師。
体質では耳垢に「湿型と乾型」があると知る。「わしは右が乾型で左
が湿型だ」と言ったらみんな吃驚していた。実は両方とも乾型だった
のだが耳かきで左の鼓膜を突き破った時から湿型になったのである。
 二回目は「歌のモニュメント」で、歌碑に隠されたストーリイを語
るというもの。渋谷の歩道橋の上に尾崎豊の「十七歳の地図」の歌碑
があるとは知らなかった。おれの石碑を作るとすればと訊ねられ、そ
れは勿論、千日前の先祖代代の墓がある、現在五輪塔の建つ部分をぶ
っ壊して作り、作品名をありったけ彫るなどと言う。なあにあの五輪
塔もおれの土地におれが建てたものだ。構うものか。
 七時過ぎ帰宅。明日一日で確定申告の書類を仕上げ、明後日はまた
夫婦で上京。なんでこんなに忙しい。
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