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偽文士日碌

九月十七日(日):1067-1068

 何だかいろんなものを書いて発送したような気がするのだが、何を
書いたのかよく憶えていない。記憶にあるものだけを書けば、谷崎賞
受賞作の松浦寿輝「名誉と恍惚」の選評、佐々木敦「筒井康隆入門」
の推薦文、あとは何やかやのゲラ直しだったように思う。
 水曜日のビーバップではおれの特集のタイトルが決ったことを増山
君から教えられる。「ビーバップ・ハイヒール600回記念特別篇!
『筒井康隆。この男、何者なのか?』」だそうである。増山君には貴
重品の写真を渡し、質問のリストを受け取る。
 朝日新聞出版から山下洋輔「ドバラダ門」が新しく文庫になって出
るので、その解説を書かされることになり、書き始めたのだが、四半
世紀前、すでに新潮文庫版にも書いていて、それも再録されるのでど
うも書きにくい。そして上京。
 二時にPHP研究所の白地利成が原宿の自宅に来宅。「最後の喫煙
者」をテーマにした取材である。嫌煙権運動やWHOが煙草を特定薬
物に指定しようという動きについてなど、いろいろと聞かれる。自宅
でも禁煙にしようという都民ファーストの会の主張に対して「都民フ
ァシストの会だ」と言うと大受けしてくれた。煙草以外にも最近の世
界情勢についてなどいろいろと喋る。このインタヴューは十月十日発
売の「Voice」十一月号に掲載される。
 台風が来る。神戸の留守宅が直撃される模様。おっかない。
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