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偽文士日碌

十一月十二日(日):1079-1080

 河出書房新社の吉田久恭に「誰にもわかるハイデガー」のゲラを発
送。勉強のやりなおしにずいぶん時間がかかってしまった。
 少し前から新作「白笑疑」を書き始めている。テーマは人類絶滅。
例によってさほど真面目なものではない。
 大相撲初日。再入幕の安美錦はみごとに勝つ。インタヴューで心持
ちうるうる。御嶽海は投げられながらも栃煌山の足が出ていることを
冷静に見ていて、自分で物言いを要請して勝つ。たいしたもんだ。
 今夜は六時半に出版芸術社の池田真依子が迎えに来てくれて新宿文
化センターへ。コレクション・イベントの最終回である。例によって
楽屋で日下三蔵と軽く打合せ。井田英登の司会で前半四十分、喫煙タ
イムを経て後半四十分。笑おうとして身を乗り出している客が多いの
でギャグを連発せざるを得ない。皆、よく笑ってくれた。
 終演後、楽屋にやってきた顔馴染みの二十人ほどに、「今まで一度
も食事に行っていなかったし、YouTubeの一万回突破を祝うか
ら今夜はおれの奢り」と言って、ほとんど全員を引き連れ、近くの洋
風居酒屋へ移動。井田さんがうまくセッティングしてくれて、二時ま
でやっているという喫煙可の店だった。朝日の大上朝美と真依ちゃん
を両隣に侍らせ、ワイルド・ターキーのハイボール。他は皆ワイン。
豚のハラミ、ステーキなどの料理もなかなかよかった。勘定を無事済
ませ、真依ちゃんたちにタクシーで送られ、ご機嫌で一時半帰宅。
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