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偽文士日碌

一月十七日(水):1091-1092

 韓国が限りなく衆愚政治に近づいてきている。大丈夫か。
「群像」の短篇は「蒙霧升降」に決定。嶋田哲也にそう伝える。
 解説を頼まれていた今野敏「怪物が街にやってくる」のゲラを読み
始めている。問題小説新人賞を受賞した表題作を当時激賞したことは
記憶しているが、もう四十年も前のことですっかり忘れているのだ。
他の短篇も初期の作品である。
 今日のビーバップは最初が「思い込みに騙されるな! 日本の伝統
の正体」で、ゲストは放送作家の藤井青銅。この人は昔「小説現代」
でやっていた星新一のショート・ショート・コンテストで一位に選ば
れたそうである。著書を頂戴する。二本目が「背筋も凍る! 恐ろし
き漢字のルーツ」で、ゲストの出口汪は広島女学院大学の客員教授。
おれの本を全集も含めすべて持っていて、現代文を学び始めたのもお
れの本を読んだからだとか。因にこの出口先生、かの大本教の教祖、
出口王仁三郎の玄孫なのだそうである。
 収録後、今夜は新年宴会である。今年もまたタムケンの店へ行く。
横に植田真梨恵が座って焼酎の水割りを作ってくれる。澤穂希が赤ん
坊を抱いてきておれの前の席に座ったので吃驚仰天。焼肉冷麺すべて
美味。帰りはまた一言喋らされる。焼酎の水割りを一杯作ってもらっ
て帰途のタクシーで飲んだが、これはバカラだったので返さねばなら
ない。帰宅十時半。
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