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偽文士日碌

三月二十四日(土):1101-1102

 朝日新聞を読んでいるとだしぬけにおれの名前が出てきたのでおれ
はびっくりした。「おれに関する噂」について書かれている。この間
名前が載った産経新聞の「産経抄」もそうだったのだがこの「天声人
語」もおれの名前に「さん」をつけている。通常、新聞は作家の名は
呼び捨てだった筈。現存する者には敬意を払うのかな。死ねねえな。
 昨日は世田谷文学館の中垣理子が展覧会の出品物を取りに、美術品
専門取扱スタッフの男女三人と共に朝の十時からやってきた。美術梱
包をして、返却までの保険加入の上美術専用車で運ぶのだそうだ。連
中は手際よく作業していった。製本した昔の原稿一式、ポスター類、
楽屋のれん、昔描いた油絵「原宿駅」、「虚人たち」の表紙になった
ドーミエ「四人の人」(これが一番の値打物か)、わが文章が掲載さ
れた教科書多数、「ジーザス~」の舞台模型、各賞の賞状、勲章、ト
ロフィー、山藤章二の描いた似顔絵、「七瀬ふたたび」のレーザーデ
ィスク、ダイヤモンド・パーソナリティ賞のダイヤモンド、「にぎや
かな未来」二千万部突破記念のオブジェ、断筆人形、各種記念品(手
ぬぐい・トレーナー・Tシャツ)、等、等、等である。ポスターや油
絵や各種記念品などは家に置いておいてもしかたがないのでオークシ
ョンにかけようかと思う。夕方の五時までかかる予定が、なんと昼過
ぎに終ってしまった。
 御嶽海どうした。これでは関脇から転落ではないか。
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