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偽文士日碌

六月二十九日(金):1121-1122

 大勢の来客で大奮闘してくれたので、昨日、久しぶりに光子をリス
トランテ・フィオーレへ連れて行く。いつもの飲物に、今日の料理は
白蕪とオリーブオイルの冷たいスープ。二十四ヶ月熟成の生ハム。ズ
ッキーニの花のフリット。赤烏賊とからすみ。鱧のスープ仕立。この
二品は益子焼の松崎健氏の器に載せて。さらに夏トリュフのパスタ。
ピエモンテのファッソーネ仔牛と早摘みの実山椒。メロンのジェラー
トとカンパリのゼリー。おれはハイボール四杯とグラッパ、光子は白
ワイン二杯と赤ワイン三杯。いい気分で坂道を下り、帰宅。サッカー
の試合を見るがまったく面白くない。
 今日は二時に河出書房新社の伊藤靖と世田谷文学館の瀬川ゆき、中
垣理子が来宅。まずは伊藤君と「文藝別冊 筒井康隆」の内容を相談
する。これは一部筒井康隆展の図録と連動することになる。次いで世
田文でのトークショー、オークション、朗読などの打合せ。菅野昭正
館長、月報で対談をする予定だったのだが、手術後がはかばかしくな
く、延期となった。
 筒井康隆展の初日に世田文の近くの芦花公園商店街が食べロカ、飲
みロカという最近流行の街バルというイベントをやるので、折角だか
らおれの好みの酒とつまみを売りたいと言ってきたらしい。酒は芋焼
酎のハイボール、料理は烏賊の刺身に炙り明太子をまぶしたものとす
る。
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