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偽文士日碌

七月二十三日(月):1123-1124

 谷崎賞の候補作品が送られてきた。さあこれからが大変である。読
む速度が遅くなっている上、このあとすぐ風太郎賞の候補作品を読ま
ねばならず、他にも解説だの何だのと読まねばならぬ本が山積。この
歳になってこんなことになろうとは思わなかった。
 御嶽海が優勝。もうほぼ優勝と決ってからの毎晩、祝杯をあげ続け
ているので次つぎと酒瓶が空になっていく。今日からは相撲がないの
で読書がはかどるのはありがたいが、やはり寂しい。
 暑い盛りの二時、ジャーマネ柳井が来宅。渋谷シネマヴェーラでの
瀬川昌久とのトークショーで上映するミュージカル映画のDVDをど
っさりと持ってきたのである。これらは十月二十七日から十一月十八
日までシネマヴェーラで上映されるもので、その中からお気に入りの
映画を瀬川氏とおれが論じるというイベントなのだ。まだ日にちは決
っていないが、恐らくは先方の希望通り土曜日になるであろう。それ
にしても二十本近くのミュージカル映画を短期間で見られるだろうか
と心配だ。
 柳井君とはまた九月二十四日のイベントについても話した。井田英
登の作った企画書には「筒井康隆大生誕祭2018・人生は過ち、臨
界局面」などというわけのわからないタイトルをつけている。この人
はどうも独走が多くて困ります。早く打合せをしたいが、今のところ
するべきことあまりに多く、考えると呆然とするから考えない。
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