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偽文士日碌

七月二十四日(火):1125-1126

 暑い盛りの午後一時、河出の伊藤靖が、デザイナーの木庭貴信、カ
メラマンの網中健太と共に来宅。撮影場所のあたり付けやライティン
グなどの事前確認とやらである。二時には大森望が来る。撮影が始ま
り、いつもの囲炉裡端の定位置、三和土の窓際、書斎、玄関の戸口な
どで撮られる。ちょっと外に出ただけで眼が眩むほどのこの暑さは何
ごとだ。
 二時間半に及ぶロング・インタヴューが始まる。文学賞について、
SFファンについて、最近のさまざまな文壇の騒ぎについてその他そ
の他。これが掲載される「文藝別冊・筒井康隆」は十月六日発売で予
価は千三百円。過去の対談や座談会も収録されるらしい。あくまで予
定だが、評論やエッセイを執筆してくれるのは中条昇平、巽孝之、佐
々木敦、松浦寿輝、豊田有恒、山下洋輔、夢枕獏、町田康、東浩紀、
川上弘美、菊地成孔、内藤誠、細田守、高橋留美子、その他沢山の人
が書いてくれるらしい。有難いことである。
 今夜は光子が買ってきたトリュフ入りのビールという珍しいものを
戴きながら細田守監督作品「未来のミライ」をDVDで鑑賞。宣伝文
を頼まれていたのだった。
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