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偽文士日碌

九月二十日(木):1139-1140

 中垣理子が美術梱包専門の男性たちを伴って来宅。地下の書庫から
古いSF図書をどっさり持って行ってくれる。これらの中にはサンリ
オ文庫など、その他一冊が五千円、六千円というずいぶん値打ちもの
が沢山あり、終活に入っている現在、すべて整理してしまおうと思っ
たのである。つまり世田文における筒井康隆展の中で「筒井康隆古書
店」というものを作り、ここに展示して本当に好きな人に買ってもら
おうというわけである。家に置いといても家族の邪魔になるだけだも
のな。
 もしこれが全部売れて書棚ががらがらになったら、次は映画関係の
本で補充しようか。これまたどっさりあるからな。
 矢来町方面で先日来、何やら騒動が持ちあがっておるらしい。まあ
何を書こうが表現の自由、刑に問われることはないが、叩かれること
さえ覚悟して書けばよろしい。勿論わしのように叩かれるのが目的で
書くという輩も存在するが。
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