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偽文士日碌

十月十七日(水):1147-1148

 あのボランティアの神様、尾畠春夫さんが無断出版に怒っている。
なんの相談もなく本を出そうとしたらしい。ろくな出版社ではない。
おれが北宋社にされたのと同じ仕打ちだ。正式に訴えれば百万円取れ
るらしい。おれはうやむやにしてしまったが、百万円か。惜しいこと
をした。
 一時半、ホリプロ柳井の迎えで御徒町の文化放送へ。「大竹まこと
ゴールデンラジオ!」への出演である。文化放送もラジオ出演も久し
ぶりである。大竹まこととは何十年か前に大阪の読売テレビのトーク
番組に出て以来だ。今日のパートナーはこれも久しぶりの壇蜜。筒井
康隆展のことがメインテーマだろうと思っていたのだが、いっこうに
その話にならず、早川から出た「筒井康隆、自作を語る」のことばか
りなのでおかしいなと思っていると、おふたりがやっとおれの持って
いる筒井康隆展のちらしに気づいてくれて、宣伝することができた。
大竹氏も何やら慰安婦問題でごたごたがあったらしい。おれが喫煙者
差別のことを話すと、壇蜜が「以前喫煙していたのだが、禁煙すると
宣言したら皆が褒めてくれて盛りあがった」と言い、大竹氏が「裏切
り者だ」と言い、面白かった。
 帰りがけ、この番組の「交友録」のコーナーに出ていたきたろうに
逢う。彼はおれの書いた「三人娘」が初主演ドラマであり、今ではあ
れはできないという話になる。その通り。できません。
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