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偽文士日碌

二月二十七日(水):1179-1180

に陥った作家が、別の依存対象と出会い、アイデンティティを回復す
る話」別の依存対象と出会うのがなぜアイデンティティを回復するこ
とになるの?
「むかしむかし、ある村の話だが、地面が隆起して巨大な壷のような
ものが出てきた。その壷の中から裸の若い娘が二人出てきた。集まっ
ていた村人のなかに五平というものがいて、美男だったとか、性欲が
強かったとか言われているが、二人の女は五平のところへ嫁入りする
という。五平は女たちをうちに連れて帰り、楽しく暮らした。やがて
女たちは卵をたくさん産んだ。そして女たちは、土の中に帰っていっ
た。この土地では卵から産まれたものたちの子孫がいまも暮らしてい
る」ああそうですか。あはははははは。
「これから小説家になろうとしている二十代男性が主人公ではどうで
しょう。道を歩いているときも、食事をしている時も、女性とデート
している時も、常に小説のアイディアを次つぎと考えているというの
は? この部分に今回募集で集った小説アイディアを入れ込みましょ
う! さらに今後、そのアイディアの部分は著作権フリーにして既存
の作家、作家志望者、SNSで書いている人、みんなそのテーマで書
いて競作できるようにしては? ありふれていたらすみません!」あ
りふれてないけど、どこが面白いの。
「虚構(SF)という手法を使って、読んだ人が未来に対して明るく
生きていけるような物語を読みたいです。同時に、その虚構性が科学
やテクノロジーなど事実に裏付けられているということが肝要なので
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