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偽文士日碌

三月十日(日):1189-1190

 筒井康隆の弟がテレビの「歴史秘話ヒストリア」に出ていて、顔と
声がそっくりだとツイッターで騒いでいる。そんなに似ているとは思
わんのだが、他人から見るとそうなんだろうな。彼が日清カップヌー
ドルミュージアムの館長であることも知らぬ人が多いようだ。
「ニューシネマ『バブルの塔』」のゲラが送られてきた。読み返した
ものの、これはあまりにもひどい。こんなひどい小説など、読んでは
いけない。尚、掲載は四月七日発売の「新潮」である。
「フリースタイル」に載る「矢作俊彦による筒井康隆インタヴュー」
のゲラも送られてきた。矢作がしきりに大江健三郎の悪口を言わせよ
うとするので参ったのだが、ゲラもその通りになっている。
「老人の美学」は五十枚ほど書いたが、なかなか面白い。今までに書
いた多くの老人論が役に立っている。
 大相撲初日、御嶽海が鶴竜に勝った。足の負傷さえなければいいと
ころまで行けそうだ。先場所でも、負傷後に横綱に勝っている。四連
続で横綱に勝っているのは凄い。貴景勝や玉鷲のことばかり喋って、
御嶽海を話題にしないというのはどういうことか。
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