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偽文士日碌

四月十五日(日):1197-1198

 ネットには結構すごい奴がいる。この間小生の新作「ニューシネマ
『バブルの塔』」の評判を見るためツイートを検索していたら、なん
と文章の一節が同時期に発表された蓮實重彦の文章のパロディである
ことを指摘したやつがいた。純文学雑誌を何冊も読んでいるらしい。
誰にも言っていず担当者にも言っていないことだったから、ほんとに
驚いた。年齢はわからないがおれより若いことは確かだろう。若いや
つも捨てたものではないな。
「老人の美学」は書き続けて百枚に達した。しかしもうネタがない。
なんとかこれで一冊にしてもらえないかと、新潮新書に談判中だ。ご
老人向けに大きな活字にしてもらえたらいいなあ。
 文藝春秋は新たな長篇をと言うのでファンからアイディアを募って
くれているが、気がつくと最近書いている短篇と同じような文章しか
書けなくなっていた。今までの文章ではかったるくて駄目なのだ。せ
っかく応募してくれた諸兄諸嬢には悪いが、あのような短篇の文章で
長篇を書くのは無理なので、企画は御破算にさせて戴こう。お詫びに
「文學界」へは、新たに「レダ」という短篇を渡すことにする。
 東大入学式の上野千鶴子の祝辞をテレビで見たが、あれは祝辞では
あるまい。「おめでとう」と最初に言っただけのフェミニズム論だ。
昔、山口昌男との鼎談でひどい目に遭わされたが、相変わらずだなあ
と思う。差別されているならなんで祝辞に立たしてもらえるんだよ。
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